マイホームのお金って一体いくらかかるんだろう?
マイホームを考えているあなたは、こんな風に思っているかもしれません。
住宅価格の他にも、税金や手数料などややこしいですよね
ですが、マイホームを検討するならお金について知っておくことはとても大事!
なぜなら、後悔しない予算設定に必要不可欠だからです。
実際に私はマイホームを購入した当時、マイホームのお金について知らないことばかりでした。
その結果、なんとなくで予算を決めてしまったので
あのときちゃんと調べておけばよかった・・
と、今でも後悔の気持ちがあります。
そこでこの記事では、意外と知らないマイホームに必要なお金についてまとめました◎
- 住宅価格以外に必要なお金はなに?
- 購入時と購入後に必要な費用の相場
- 現金はいくら必要?
これからマイホームを検討するあなたに知っておいてほしい内容ですので、ぜひ最後までお付き合いください^^
それではさっそく、一緒にみていきましょう◎
マイホームのお金は住宅価格だけじゃない
マイホームに必要なお金は、住宅価格だけではありません。
実は、大きく分けて3種類あります。
- 買うときに必要な諸費用
- 住宅価格
- 買ったあとに必要な維持費
この、諸費用と維持費もしっかり考えたうえでマイホームの予算を立てることが、後悔しない予算設定のポイントです。
マイホームのお金①諸費用
マイホームを購入するときには、税金や手数料などさまざまな諸費用が必要です。
- 不動産取得税
- 仲介手数料
- 物件や住宅ローンにかかる諸費用
- その他一括で払うものや清算金
- 修繕積立基金(新築マンションのみ)
- 水道負担金(一戸建てのみ)
諸費用の相場は住宅の種類にもよりますが、一般的に住宅価格の3~7%といわれています。
住宅価格ごとの諸費用の目安
住宅価格 | 諸費用 |
3000万円 | 90~210万円 |
3500万円 | 105~245万円 |
4000万円 | 120~280万円 |
4500万円 | 135~315万円 |
5000万円 | 150~350万円 |
5500万円 | 165~385万円 |
6000万円 | 180~420万円 |
7000万円 | 210~490万円 |
8000万円 | 240~560万円 |
これらの諸費用は、基本的に現金で用意する必要があります。
諸費用の内容について詳しくみていきますね^^
不動産取得税
不動産を取得したときにかかる税金のこと。
1回きりの支払いで、タイミングはマイホーム取得日の半年~1年後が一般的です。
相場は3~10万円。
わが家は9万円ほどでした
仲介手数料
不動産の仲介会社を通して物件を購入するときにかかる費用のことです。
400万円を超える場合は、物件価格の3%+6万円が上限となっています。
- 新築一戸建て:場合による
- 新築マンション:かからない
- 中古物件:かかる
新築マンションはデベロッパーが売主となり販売まで行うことがほとんど
物件や住宅ローンにかかる諸費用
住宅にかかる手数料や、住宅ローンを利用するときに必要な手数料などさまざまな諸費用があります。
- 印紙代(1~2万円)※購入額でさまざま
- 登記費用(40万ほど)
- 住宅ローン保証料(30~35万円)※0の場合もあり
- 融資手数料(3~10万円)
- 団体信用生命保険料(年に5~10万円)
修繕積立基金
マンションの将来的な大規模修繕に備えて、引き渡し時にまとめて支払うもの。
相場は20~80万円。
水道負担金
一戸建ての場合、新たに上下水道を設置する必要があるときに必要なお金のこと。
一戸建てでも、土地や自治体によって金額などもさまざま。
必要な場合、相場は8万円~とのこと。
その他の一括で支払うもの
- 火災保険・地震保険10年分(15~20万円)
- 固定資産税・都市計画税の清算金
これらは購入後にも必要ですが、購入時にまとめて清算する場合があります。
手付金
契約時に、購入代金の一部として支払うものを手付金と呼びます。
相場は、住宅価格の5~10%程度。
住宅価格が4000万円の場合、相場は200~400万円。
(4000×0.05=200 / 4000×0.1=400)
手付金は原則として現金で支払うため、ある程度まとまった金額を用意しておかなければなりません。
最終的には、住宅の購入費用にあてられます。
また、もし買主の都合で契約をキャンセルした場合返金されません。
実は、わが家は手付金100万円でした。
相場よりかなり安いです
手付金は売買価格の20%が上限となっているのですが、実は下限は決まっていません。
そのため、交渉次第では相場より安くおさえることも可能です◎
マイホームのお金②住宅価格
2つめは住宅価格です。
4000万円の住宅を購入する場合、4000万円を現金で用意するか住宅ローンを利用して住宅価格を支払います。
国土交通省の調査によると、マイホーム購入時に住宅ローンを利用した人の割合は半数以上とのこと。
- 注文住宅:78.6%
- 分譲戸建て住宅:69.3%
- 分譲マンション:61.7%
- 中古戸建住宅:48.4%
- 中古マンション:49.4%
新築は約7割と住宅ローンの利用率は高いです
住宅ローンはさまざまな判断材料から借りられる金額が決まりますが、一つの目安として年収があります。
一般的に、年収の7倍(返済負担率35%)まで借りることが可能。
税込み年収のうち、年間で支払う住宅ローンの割合のこと。
ただ、実際に7倍まで借りてしまうと生活がカツカツになってしまうかもしれません。
ここでポイントなのが、返せる金額です。
- 借りられる金額:年収の7倍
- 返せる金額:年収の5倍
無理なく返せる金額は年収の5倍です。
借りられる金額と返せる金額の比較表
年収 | 借りられる金額 | 返せる金額 |
500万円 | 3500万円 | 2500万円 |
600万円 | 4200万円 | 3000万円 |
700万円 | 4900万円 | 3500万円 |
800万円 | 5600万円 | 4000万円 |
900万円 | 6300万円 | 4500万円 |
1000万円 | 7000万円 | 5000万円 |
1100万円 | 7700万円 | 5500万円 |
1200万円 | 8400万円 | 6000万円 |
1300万円 | 9100万円 | 6500万円 |
1400万円 | 9800万円 | 7000万円 |
1500万円 | 10500万円 | 7500万円 |
また、住宅ローンを利用するなら頭金を用意しておくと安心です◎
住宅購入時に、住宅価格から現金で支払うお金のこと。
頭金の相場は、住宅価格の20%程度。
4000万円の家だと800万円ほど!
頭金をたくさん用意すれば、月々の住宅ローンの返済額が少なくて済みます。
そのかわり手持ちの現金が一気に減ってしまうので、貯蓄を頭金に使いすぎてしまうと気持ちの部分で不安に感じることも。
教育費や、何かあったときに必要な生活費分の貯蓄は確保しておく必要があります。
マイホームのお金③維持費
3つめは、マイホームの購入後に必要な維持費です。
- 固定資産税・都市計画税
- 火災保険・地震保険
- 管理費・修繕積立費・駐車場代
- メンテナンス費
詳しく説明しますね^^
固定資産税
家や土地など、不動産にかかる税金のことです。
基本的に、年4回にわけて支払います(4月・7月・12月・翌年2月)
- 一戸建て:10~15万/年間
- マンション:8~12万/年間
ちなみに、新築住宅を2026年3月31日までに所有した場合は固定資産税が減額になります◎
- 一戸建ては3年間減額
- マンションは5年間減額
わが家も5年間安いのでありがたい◎
都市計画税
街の発展のために、都市の計画事業や土地の区画整理のために使われる税金のことです。
市街化区域内にマイホームを所有している場合、支払う必要があります。
すでに市街地となっている場所や、約10年以内に市街化に向けて計画が進む予定の場所。
市区町村内で比較的大きいエリアは当てはまるようです
基本的に固定資産税と一緒に、年4回にわけて支払うものです。(4月・7月・12月・翌年2月)
相場は3~5万円。
火災保険・地震保険
火災保険とは、火災による損害を補償する保険のことです。
火災保険はマイホームを購入するときに加入するのが一般的!
最近では、水災・風災などの自然災害なども保証されるタイプが一般的になっていますが、地震や噴火・津波を原因とする損害は対象外です。
地震による損害を補償するのは地震保険であり、火災保険とセットで加入することができます◎
管理費・修繕積立費・駐車場代
管理費とは、マンションを住みやすく維持するために必要なお金です。
- 管理人の人件費
- 共用部の電気代・水道代
- 共用設備の維持費
- 委託業務費 など
修繕積立金とは、マンションの修繕が必要になったときのために備えておくお金のこと。
一般的に、マンションの大規模修繕は12年周期と言われています。
大規模修繕はまとまったお金が必要になるため、この時に備えて毎月積立をする必要があります。
また、修繕積立金は築年数とともに値上がりする可能性があります!
わが家も、5年ごとに修繕積立金が上がると言われてます
さらに、マンションの場合は毎月駐車場代が必要。
それぞれの相場をまとめると
- 管理費:15000円
- 修繕積立金:6500円
- 駐車場代:5000~30000円
毎月2.5万~5万円くらいが相場のようです。
ちなみにわが家は2.3万円!
相場はあくまでも参考程度に◎
管理費・修繕積立費・駐車場代は、マンションでのみかかる費用です。
毎月2万円以上が住宅ローンに加えて必要で、この3つは住んでいる限りずっと払い続けるものです。
そのため、マンションの購入を検討しているあなたは、物件価格だけでなく維持費も要チェックです◎
メンテナンス費
一戸建ての場合は、先ほどの管理費・修繕積立費・駐車場代は必要ありません。
ですが、建物は築年数とともに古くなっていくのはマンションと同じです。
そのため、将来的には外溝などの修繕が必要になります。
そのときに必要なメンテナンス費は、計画的に用意しておかなければなりません。
アットホーム株式会社が行ったアンケートによると、一戸建ての修繕費の平均は532.1万円だそう。
築30年以上住んでいる方を対象にしており、修繕費は貯蓄からまかなった人が9割以上でした。
参考:アットホーム株式会社「一戸建て修繕の実態」に関する調査(2021年11月実施)
引越し・家具・家電代
これらの維持費に加えて、マイホームに引越すための引越し代や家具・家電代も必要です。
- 引っ越し費用(10~20万円)
- 家具・家電購入費(各家庭による)
家具・家電は今使っているものをそのまま使うのか・新しく買い替えるのかによって金額も大きく異なります。
マイホーム購入時に現金はいくら必要?
ここまでお伝えしたことをまとめると、
- 諸費用(住宅価格の3~7%)
- 手付金(住宅価格の5~10%)
- 頭金(住宅価格の20%)
この3つを現金で用意しておく必要があります。
もし貯蓄が足りなければ、頭金を減らしたり、頭金なしでフルローンを組むことも可能です。
その場合は月々の返済額が増えてしまうので、住宅価格の予算を少し下げるなど予算設定を改めて見直すことも大事でしょう。
諸費用・維持費も考慮して予算を決めよう
ここまで読んでくださりありがとうございます^^
この記事では、マイホームに必要なお金についてお伝えしました。
- マイホームは住宅価格だけでなく諸費用・維持費も必要
- 諸費用・手付金・頭金は現金で用意する必要がある
- 頭金なしで購入することも可能だが、頭金ゼロ=貯蓄ゼロでは危険
マイホームを検討するときはつい住宅価格に気を取られてしまいがちです。
ですが、購入時の諸費用や購入後の維持費も数百万単位でかかりあなどれません。
予算ギリギリの価格で住宅を契約してしまうと、
- 思ったより現金が残らなかった!
- マイホームでの生活が苦しい・・
こんな風にとまどってしまうかも。
予算を決める時はぜひ、これらのお金をトータルで考えてみてくださいね。
この記事が、あなたのマイホーム計画の参考になれば嬉しいです。