ローコスト住宅って20年後も問題なく住める?
安すぎてなんとなく心配・・
マイホームを検討しているあなたは、こんな風に思っているかもしれません。
ローコスト住宅とは、一般的な注文住宅に比べて圧倒的に安く建てられる住宅のこと。
通常3000万円ほどの建築費用が1000万円台で済むことから、気になっている方も多いのではないでしょうか^^
安いのは嬉しいけど、品質に問題ないのか気になりますよね
そこでこの記事では、ローコスト住宅の特徴についてまとめました!
- ローコスト住宅は20年後も住める?
- ローコスト住宅が安い理由・その仕組み
- ローコスト住宅を長持ちさせる方法
この記事でを読めば、ローコスト住宅があなたの家づくりの選択肢の一つになるかもしれません。
知っておいて損はないので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
それではさっそく、一緒にみていきましょう^^
ローコスト住宅は20年後も住める◎
結論を言ってしまうと、ローコスト住宅は20年後も問題なく住むことができます◎
住宅の寿命は価格で決まるわけではありません
住宅の寿命を決める主な要因は、こちらの2つ。
- 建物の構造
- 環境やメンテナンス状況
これは、ローコスト住宅に限らずすべての住宅に共通することなんです。
詳しくみていきますね^^
住宅の寿命を決める主な要因
①建物の構造
住宅の構造 | 法定耐用年数 |
---|---|
木造 | 22年 |
鉄筋コンクリート造 | 47年 |
鉄骨造 | 19~34年 |
表のように、住宅は構造によって法定耐用年数というものが定められています。
木造は22年・鉄筋コンクリート造は47年であるように、どんな資材を使うかによって耐用年数は変わるようです。
法定耐用年数は、資産として価値があると定められている年数をあらわしています。
そのため、実際の寿命をあらわすものではありません。
実際にはもっと長く住むことができますよ
②環境やメンテナンス状況
構造の他にも影響するのが、環境やメンテナンス状況です。
住宅が建てられている土地の環境が良いと、住宅も長持ちしやすい傾向があります。
- 日当たりの良い住宅
→ 湿度がこもりにくくカビが少ない - 海の近くにある住宅
→ 潮風の影響で外壁などが痛みやすい
これに加え、メンテナンスもとても重要。
- 外壁
- 屋根
- 内装
- 水回り
- バルコニー
- ベランダ など
こういった部分のメンテナンスを定期的にしているかどうかで、住宅の寿命も大きく変わります。
ローコスト住宅の寿命が短いと思われる理由
ではなぜ、ローコスト住宅は寿命が短いと思われてしまうのでしょうか?
その理由はこちらです。
- 安いがゆえに品質が劣ると思われる
- 過去の欠陥住宅のニュースの影響
- 木造の法定耐用年数からのイメージ
①安いがゆえに品質が劣っていると思われる
ローコスト住宅は明確な定義はありませんが、一般的な一戸建てよりも安く建てられる注文住宅のことをあらわしています。
一般的な注文住宅は、一坪約3.3㎡あたりの建築費(坪単価)が60〜100万円。
これに対し、ローコスト住宅は30〜50万円です。
そのため、建築の総費用が1000万円台で建てることも可能なんです!
このように、通常の住宅の約3分の1の金額で建てられるため、
- 材料の質が良くないのでは?
- 施工が悪いのではないか?
こんな風に思われてしまうようです。
②過去の欠陥住宅のニュースの影響
また、過去にニュースで一部の業者が手抜き工事を行っていた報道もありました。
人手不足で欠陥住宅が多発していた時期があったのですが、ちょうどローコスト住宅が浸透しはじめた時期と重なったとのこと。
実際には、ローコスト住宅だけでなくさまざまなハウスメーカーで同様のことがあったそう
しかし、これをきっかけにローコスト住宅に対して良くないイメージが浸透してしまった可能性があります。
③木造の法定耐用年数からのイメージ
実は、国土交通省の調査(※1)によると一戸建ての約85%は木造住宅なんです。
先ほどお伝えしたように、木造の法定耐用年数は22年。
この数字は、実際の住宅の寿命をあらわしたものではありません。
ですが、この数字が木造住宅の寿命=20年というイメージを作ってしまい、寿命が短いと思われている理由の1つにもなっているようです。
ローコスト住宅が安いのはなぜ?
では、なぜローコスト住宅は安いのでしょうか?
主な理由はこちらです。
- 材料をまとめて大量に調達
- デザインなどがある程度決まっている
- 広告費を抑えている
- 標準設備を使用 など
一般的な注文住宅は、間取り・外観・設備などすべてを1から自分で決めます。
これに対しローコスト住宅は、ある程度決まった設備やデザインの中から選択するかたちです。
こうすることにより、資材を有効活用したり施工効率をあげることが可能になります。
またローコスト住宅は、地域を限定したりCMにお金をかけないことで広告費を抑えています。
こう言った工夫から、品質を保ちながらコストを下げることができるという仕組みなんです^^
設備は標準仕様となることが多いです。
そのため、最高クラスのグレードを求めている方には物足りないかも・・
ですが、必要最低限の性能と品質は確保済み!
もちろん、設計に関しても建築基準法を満たしたものが採用されていますよ^^
安い=品質が良くないわけではありません
ローコスト住宅で長く快適に過ごすには
ローコスト住宅で、長期間快適に過ごすためのポイントはこの3つです。
- 土地選びを慎重に行う
- 耐久性を高める
- 適切なメンテナンスを行う
1.土地選びを慎重に行う
これはどの住宅にも当てはまりますが、住宅を建てる地盤がしっかりしているかはとても重要!
どんなに住宅の性能が良くても、地盤が弱いと災害があった場合などに強度が弱くなってしまいます。
ハザードマップで水害や地震に強い土地か確認してみて下さい
また、日本には四季があるため、気候の変動がはげしく高温多湿です。
そのため、日当たりや風通しのよい土地を選ぶことも大事なポイント!
隣家とあまりに近すぎる場合も、日当たりや風通しに影響することがあるのでお気を付けください◎
- 地盤のしっかりした土地
- 湿度のこもりにくい土地
こういった土地を慎重に選んでみてください
2.耐久性を高める
住宅の主要となる屋根・外壁・基礎は、ある程度お金をかけることで住宅の耐久性を高められます。
また、土地や環境に応じて対策をするのもオススメ。
- 海に近い土地
→ 塩害対策をしたり、風圧に耐えられる強化ガラスを採用する - 日当たりの悪い土地
→ 防カビ効果のある塗装を外壁に使う
逆に、住宅のかたちはシンプルにすることで、耐久性を高くできコストも抑えることができます◎
複雑な形になるほど雨漏りしやすくなったり、劣化しやすい部分が増えるようです
また、シンプルな形の方が外壁や屋根の面積が少ないため、安くすみます◎
お金をかける部分にメリハリをつけるのがポイント!
3.適切なメンテナンスを行う
住宅のメンテナンスは、一般的に10年ごとに行う必要があります。
10年後のメンテナンスにかかる費用の相場は、50~200万円とのこと。
まとまったお金が必要になるので、後回しにしてしまう方も多いようです
ですが、特に目立った痛みがなくても適切な時期にメンテナンスすることはとても重要なんです!
資産価値を維持したり、快適に長く住み続けるためにも、10年後に備えて積立しておくと安心ですよ^^
ハウスメーカーの補償内容もチェック!
ハウスメーカーごとにアフターサービスの内容も異なります。
- タマホーム
→ 初期保障(基本構造・雨漏り10年)・長期優良住宅は60年保証 - アキュラホーム
→ 初期保障(基本構造・雨漏り20年)・35年の長期保証プログラム
など
気になるハウスメーカーがみつかったら、事前に確認しておくと安心です^^
ローコスト住宅も選択肢の一つとしてアリ
ここまで読んでくださりありがとうございます^^
この記事では、ローコスト住宅が安い仕組みや20年後も安心して住めるのかについてお伝えしました。
- ローコスト住宅は20年後も安心して住むことができる
- 土地選び・耐久性を高める工夫・適切なメンテナンスで住宅の寿命を延ばすことができる
一戸建てにも種類がたくさんありますし、予算も各家庭によって限られていますよね。
ローコスト住宅は、ポイントをおさえることで予算を抑えながら自分好みの家を手に入れることができます◎
この記事を参考に、あなたにあうマイホームをぜひ探してみて下さいね^^