転勤族として家を買うとき”どこに買えばいいのか?”は多くの家庭が直面する大きな悩みです。
夫の転勤が続く中で、
- 実家の近く?
- 今の赴任先?
- 好きだったあの場所? など・・

候補はいろいろあるけど正解がないのが難しいところですよね
そこでこの記事では、転勤族がマイホームを購入した場所の実例や場所選びで後悔しないためのチェックポイントを解説!
夫が転勤族で、マイホームに5年以上悩んだ筆者の体験談も交えてお伝えします。
この記事を読んでくださっている、転勤族の方のお役に立てれば嬉しいです^^


転勤族が家を買うときに最初に考えるべきこと


転勤族の場合、家を買う前に考えたいのが定住するつもりか or 住み替えも視野に入れるかという方針です。
実は、これにより場所選びや物件のタイプも大きく変わってきます。
- 住み替えるつもりなら
→ 将来的に売りやすい場所や資産性を意識 - 定住する前提なら
→ 資産性だけでなく暮らしやすさにもこだわれる



まずはここを決めてマイホームの軸にするのがオススメ!
【比較】転勤族が家を買う4つの場所と特徴
転勤族に多い定住先のパターンは、この4つです。
- 実家の近く
- 今の赴任先の近く
- 今まで住んで気に入った場所
- 住んだことのない場所
1 . 実家の近く
- 両親のサポートが得られる
- 育児や介護の安心感がある
- 地元の知人ネットワークも強みになる
実家の近くを定住先とすると、このようなメリットがあります。
特に、小さな子どもがいる家庭では子育て中に頼れる環境は大きな安心材料に。
ただし、距離が近すぎることでストレスになるケースもあります。



程よい距離感での実家近くが理想ですね
- 住み替えの予定がない
- 両親に気兼ねなく頼れる関係
- 地元が好き
- 単身赴任の際の子育てが不安
- 実家近くに土地がある
2 . 今の赴任先の近く
- 子どもを転校させずに済む
- 知り合い・生活環境が変わらず安心
- 引越しコストも抑えられる
今の赴任先の近くだと、このようなメリットが。
今の環境に満足しているならあえて動かず”今ベストなこの場所”に定住するのもアリです。
ただし、将来戻りたくなる場所があるかも?という気持ちがあるなら住み替えや売却も視野に入れた物件選びをすることが重要◎
- 今の赴任先の赴任期間が長い
- 子育ての環境が良く、転校させたくない
- 地元に帰りたいと思わず、帰る必要もない
3. 今まで住んで気に入った場所
- 土地勘があるので生活のイメージがしやすい
- 夫婦で納得しやすい
- 良い思い出や安心感が強みになる
今まで住んで気に入った場所だと、このようなメリットがあります。



いろいろな場所に住んだからこそわかる、自分にとっての住みやすさがありますよね
この場合、住環境や駅・病院などのインフラ状況を再確認しておくと安心です◎
- 一生住みたいと思えるほど気に入っている場所がある
- 利便性が良く知り合いもいるなど安心して住める環境が整っている
4. まったく新しい土地
- 人間関係をリセットできる
- 夫婦で納得しやすい
まったく新しい土地を選ぶと、このようなメリットがあります。



夫婦の地元が離れている場合など、定住先の候補で意見がまとまらないこともありますよね
このような場合に中間地点の場所を選ぶことで、夫婦が納得しやすいケースもあるようです。
この場合は、事前に以下のチェックが必須!
- 治安や学区の評判
- スーパーや病院の距離
- 実家へのアクセス
- 空港や新幹線の利便性
- どちらの実家近くにするか夫婦で意見がまとまらない
- 人間関係をリセットしたい
独自調査では実家の近くが最多
当ブログが転勤族50名を対象に行った調査では、定住先に実家の近くを選ぶ転勤族が62%で最多でした。





妻側の実家の近くなら何かあったときに頼りやすいから



妻側の実家は田舎だったため夫側の実家の近くに決めた



両実家の中間は安心して住めるのに相応しいと感じた
このように、育児や介護を考慮して実家近くを定住先に決める転勤族は多いようです。
その他の意見はこちら↓



マイホームは住まなければ購入する意味がないため、赴任先の近くに決めた



夫婦ともに今住んでいる場所が気に入った
【体験談】わが家が選んだのはこの場所!


当時の赴任先の近くを選択
筆者は5年悩んだ末、今の赴任先の近くに家を購入しました。
- 今後10年転勤がない可能性もある部署に配属された
- 両実家からも高速で1時間ほどと、適度な距離感
当初は妻側の実家近くにするか悩みましたが、環境や物件との出会いも重なり、”ここだ!”と直感的に決断。
なるべく家族が一緒に住める期間が長い場所を考慮した結果です。



結果的に、家族全員が納得のいく選択となりました
実家まで高速で1時間…近いようで遠い
とはいえ、高速で1時間となると気軽に両親に頼れる距離感でもありません。



近いようで遠いと実感
ただ、その分夫と協力することが当たり前の環境になり逆によかったと思うことも!
【チェックポイント】どこに買っても後悔しないために押さえたい3つの視点


通勤・帰省しやすい立地か
転勤族の場合、将来的に単身赴任や出張が発生する可能性も視野に入れておく必要があります。
その際、自宅と勤務地や実家との距離感は生活の快適さに大きく影響します。特に、
- 公共交通機関を使いやすいエリア
- 空港・新幹線にアクセスしやすい立地



これらは利便性の面で非常に有利!
実際に、夫はこれまでほぼ出張がなかったのですが今回の部署では飛行機を使った出張が必須。
そのため、今の家から空港までのアクセスに困らずに済むのもかなり助かっています。



でもこれ、家を買う前には想定してなかったことなんです
もし、空港から遠い実家付近に住んでいたら出張のたびに移動で疲れ果てていたかも・・
売却や住み替えがしやすい資産性
転勤族の場合、いつ転勤の辞令が出るかわからないという不確実性が常につきまといます。
だからこそ、マイホームを“最終的にどう活用するか”という視点は持っておくと安心です。
- 駅近や都市部にアクセスの良いエリア
- 人気の学区
- 再開発エリア
駅近や都市部にアクセスの良い人気エリアは、流動性が高く将来的に売却・賃貸しやすいためもしもに備えるには安心です。
また、人気の学区はファミリー層から需要があります◎
わが家のポストにも「この学区で家を探している方がいるため、売却予定があればぜひご連絡を!」という不動産会社のチラシがよく入っています。



新学期の前は特に多い傾向!
さらに、再開発エリアも一般的に資産価値が高くなりやすく、注目の場所です。
インフラ整備が進むため、道路や駅・公共施設が新しくなり利便性が向上します。
これにより、人の流れが活発になり将来的な発展が見込まれることから地価上昇も期待できるエリアといわれていますよ◎
家族が長く暮らす前提で満足できるか
通勤や資産性だけでなく、家族全員がその場所に愛着を持てるかも忘れてはいけません。
- 子育て環境が整っているか
- 自然を感じられる場所
- 地域コミュニティ など



実際に暮らしたときのイメージをしっかり持つことが大切!
【データあり】帰省頻度と立地の重要性
厚生労働省の調査によると、単身赴任者の多くが月に1回以上は帰省しているというデータがあります。


出典:厚生労働省ホームページ(二重就職者や単身赴任者に係る移動等の実態)
- 月2~3回:31.2%
- ほぼ毎週:29.9%
- 月1回:28.6%
赴任先によって帰省手段もさまざまですが、
- 新幹線:駅の近く
- 飛行機:空港の近く
- 車:高速の近く



こういった帰省しやすい立地だと負担も少なくて済みますね
帰省のしやすさは、暮らしやすさだけでなく家族とのつながりにも大きな影響を与えます。
ぜひ、場所選びの際に意識してみてくださいね。
家族にとって最適な「ここに住みたい!」を見つけよう


ここまで読んでくださりありがとうございます。
この記事では、転勤族はどこに家を買うべきかお伝えしました。
- 転勤族が家を買う4つの場所
→ 実家の近く・赴任先の近く・今まで住んで気に入った場所・まったく新しい土地 - どこに買うとしても、通勤・帰省しやすい立地と資産性を意識すると安心
転勤族のマイホームは、どこに買うのが正解という“正解”はありません。
大事なのは、家族の生活・価値観・将来像に合った場所を見つけることです。
そのためには、物件だけでなく”エリア選び”自体を丁寧に見極めることが、後悔しないマイホーム購入につながります。
ぜひこの記事を参考に、ご家族にとって最適な場所をじっくり話し合ってみてくださいね!