単身赴任を選んだ人たちが知っている“二重生活”のリアルな金額

単身赴任を選んだ人たちが知っている“二重生活”のリアルな金額

マイホームを買っても、いつか単身赴任になるかも・・

夫が転勤族だと、こんな不安ありませんか?

実際、家族で定住を選んだ場合に避けて通れないのが二重生活のコスト問題です。

この記事では、単身赴任の生活費の実態や経験者10人の声をもとに、

  • どれくらいお金がかかるのか?
  • マイホームの予算設定はどうすべきか?

といった疑問にお答えしていきます!

この記事を読んでわかること
  • 二重生活(単身赴任)のお金の実態
  • 単身赴任経験者10人に聞いた、二重生活のお金のリアル
  • 転勤族のマイホームで気をつけること

マイホーム購入前に知っておきたい内容ですので、ぜひ最後までお読みください^^

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もくじ(タップできます)

夫の単身赴任で二重生活になった場合、必要なお金はどのくらい増えるのでしょうか?

まずは、単身赴任にかかる基本的な生活費やもらえる手当から見ていきましょう!

単身赴任に必要な生活費は月15万円?

総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」によると、単身世帯の平均支出は月約15万5千円。

内訳はこちら

項目月平均額(円)
住宅費22,118
食料41,731
光熱・水道11,383
家具・家事用品5,830
被服および履物4,843
保健医療7,703
交通・通信18,916
教育8
教養娯楽17,654
その他の消費支出24,860
合計155,046
単身世帯の1ヵ月の生活費内訳

総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支」をもとに作成

ただし、これは平均的な一人暮らしの場合の話。

実際には、手当や工夫で8万円以内に抑えている人が多いことがアンケートでも判明しています。


アンケート結果を先に見る>>

単身赴任でもらえる手当は?

主な手当はこちらです。

  • 単身赴任手当
  • 住宅手当
  • 帰省旅費手当
  • 引越し手当

中でも、単身赴任手当の相場は会社員か公務員かによって異なります。

  • 会社員の相場は月47,600円
  • 公務員は月30,000円
    +家と赴任先の家の距離に応じて加算

①会社員の場合

厚生労働省「令和2年就労条件総合調査の概況」によると、会社員の単身赴任手当の相場は毎月47,600円。

金額は会社の規模によって多少変わるようです。

 企業規模
(従業員数)
単身赴任手当の
月平均額(円)
1000人以上47,600
300~999人47,700
100~299人46,100
30~99人49,600
平均47,600
会社規模ごとの単身赴任手当の相場

厚生労働省「令和2年就労条件総合調査の概況 賃金制度」をもとに作成 


②公務員の場合

人事院規則九-八九(単身赴任手当)によると、公務員の場合は人事院規則で毎月30,000円と決まっています。

これに加え、自宅から転勤先の家までの距離によって金額が加算されるとのこと。

自宅から単身赴任先までの距離加算額(円)
100~300km未満8,000
300~500km未満16,000
500~700km未満24,000
700~900km未満32,000
900~1,100km未満40,000
1,100~1,300km未満46,000
1,300~1,500km未満52,000
1,500~2,000km未満58,000
2,000~2,500km未満64,000
2,500km~70,000
自宅から単身赴任先までの距離ごとの加算額

人事院規則九-八九(単身赴任手当)をもとに作成

例えば・・
  • 東京ー福岡の場合 62,000円
    約887km(30,000+32,000)
  • 北海道-沖縄の場合 94,000円
    約2,245km(30,000+64,000)

単身赴任手当のほかにも

  • 住宅手当:家賃の補助
  • 帰省旅費手当:帰省費の補助
  • 引越し手当:引越し代の補助

これらの手当で、二重生活の金銭的な負担が考慮されているようです。

会社によってその金額や条件はさまざまで、住宅手当や帰省費を含めて単身赴任手当としている場合もあるよう。

管理人

一度、勤務先に確認しておくと安心です!


では、二重生活になると生活費は実質どのくらい増えるのでしょうか?

クラウドワークスで実施したアンケート(2024年4月実施)によると、次のような傾向が見られました。


生活費は実質どのくらい増える?

クラウドワークスで単身赴任経験者
10人にアンケートを実施(2024.4/30)


この結果からわかったことは

  • 単身赴任先の生活費は、実質5~8万円以内が最多
  • もとの家(マイホーム)の生活費は「月3~5万円減少」の声も

つまり、二重生活による生活費増は月5万円前後に抑えられる可能性も!

管理人

あくまでもアンケートをもとにした結果ですが、ひとつの目安にしてみてくださいね


工夫して乗りこえる!節約アイディア

アンケートでは、単身赴任生活で工夫していることも聞いてみました!

工夫していること
  • タイムセール狙いの買い出し
  • ご飯はまとめて炊いて冷凍保存
  • 引越し後のモノの処分を減らすため、モノは増やさない
  • 妻が作り置きを持たせる など
管理人

家計を助けるちょっとした工夫が、意外と大きな節約に!


帰省費用はどのくらいかかる?手当で足りる?

また、帰省の頻度や費用についても聞いてみました!


この結果からわかったことは

  • 帰省費用は「2~3ヵ月に1回」なら手当内でまかなえる人が多い
  • 月1以上で帰省している人は「手当だけでは足りない」との声も
管理人

手当でまかなえる範囲で帰省頻度を調整されている方が多い印象!

帰省頻度と距離に応じて、ライフスタイルを見直すことが大切です◎


マイホームの予算は「二重生活」を想定して決める

マイホームを購入するなら、単身赴任と二重生活が始まる前提での予算設定が重要です。

  • 月5〜8万円の支出増を想定した住宅ローン計画
  • 手当・節約術・支出の変化を含めて、無理のない返済額に

このように、「住みたい家」ではなく「暮らし続けられる家」を選ぶことがポイント!

管理人

家族の安心感と生活の安定感がぐっと高まりますよ


ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

この記事では、二重生活のお金の実態についてデータやアンケートをもとにお伝えしました。

  • 二重生活の生活費増加は月5〜8万円が目安
  • 手当の内容・帰省頻度・節約工夫で出費をコントロール可能
  • マイホーム購入前に“単身赴任ありき”の資金計画を!

この記事をきっかけに、マイホームを前向きに考えながらも、「もし単身赴任になったら…?」をしっかり想定した準備をしてみてくださいね^^

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