あなた転勤族はどこに家を買うべき?
マイホームを考え始めると、購入時期と同じくらい悩むのが「場所」です。
- 実家の近く
- 現在の赴任先
- 過去に住んで気に入った地域
候補はいくつもありますが、転勤族だからこそ「ここが正解」と決めるのは難しいですよね。
わが家もマイホームをどこに買うか5年以上悩みました。



最終的に選んだのは当時の赴任先です
購入後の暮らしには満足していますが、
実際に住んだからこそ「もっと具体的に考えておけばよかった」と感じたこともあります。
そこでこの記事では、転勤族が家を買う場所を4つのパターンに分け、独自アンケートやわが家の経験も交えて比較します。
- 転勤族が家を買う4つの候補地
- 転勤族50人が選んだ定住先
- 家を買う場所を決める判断基準
- わが家が赴任先を選んだ理由
- 候補地を1〜2か所に絞る方法
「みんなが選んでいる場所」ではなく、家族が長く暮らせる場所を見つけていきましょう◎


結論|転勤族が家を買う場所に共通の正解はない


転勤族が家を買う場所に、すべての家庭へ当てはまる正解はありません。
実家の近くが安心な家庭もあれば、現在の赴任先に定住した方が暮らしやすい家庭もあります。
大切なのは「転勤後も家族の生活拠点にできるか」まで考えて選ぶことです。



特に確認したいのは次の3つです
- 家族が長く暮らしたい場所か
- 転勤後も無理なく生活できるか
- 予算や将来の変化に対応できるか
最初から1つの地域に決めず、候補地をいくつか挙げて比較してみましょう◎
転勤族が家を買う4つの場所を比較


転勤族が定住先として検討しやすい場所は、主に次の4つです。
- 実家の近く
- 現在の赴任先
- 過去に住んで気に入った地域
- 住んだことのない新しい地域



それぞれのメリットと注意点はこちら!
| 候補地 | 主なメリット | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 実家の近く | 育児・緊急時に頼りやすい | 親との距離感・通勤 |
| 現在の赴任先 | 暮らしを理解している | 転勤後も住みたいか |
| 過去に住んだ地域 | 土地勘がある | 現在の環境を再確認 |
| 新しい地域 | 条件から自由に選べる | 暮らしを想像しにくい |


1 . 実家の近くに家を買う
実家の近くは、転勤族にとって有力な候補です。
特に、購入後に単身赴任になる可能性がある家庭では、親族の存在が安心につながります。
実家の近くを選ぶメリット
- 育児や緊急時に頼りやすい
- 土地勘がある
- 地元の友人や知人がいる
- 将来の介護に対応しやすい
- 親から土地を譲り受けられる場合がある
小さな子どもがいる家庭では、送迎や病気のときに助けてもらえる環境が心強いでしょう。
実家の近くを選ぶ注意点
実家の近くに買えば、必ず助けてもらえるとは限りません。



購入前に、次の点を話し合っておきましょう
- 親は実際に育児を手伝えるか
- 親の仕事や健康状態はどうか
- どの程度の交流を望んでいるか
- 夫婦のどちらの実家を選ぶか
- 通勤や出張に不便はないか
親が高齢になると、子育ての支援を受ける側から介護する側へ変わる可能性もあります。
また、「実家の近く」が徒歩圏なのか車で1時間なのかでも、頼りやすさは大きく異なります。
2.現在の赴任先に家を買う
現在の赴任先での暮らしに満足しているなら、その地域へ定住する方法があります。
すでに生活しているため、購入後の暮らしを想像しやすい点がメリットです。
現在の赴任先を選ぶメリット
- 子どもの転校を避けやすい
- 生活環境を理解している
- 勤務先へ通いやすい
- 友人や知人との関係を続けられる
- 引っ越しの負担を抑えやすい
学校や病院・スーパー・交通事情などを実際に利用しているため、
情報だけで判断するより失敗を減らせます。



家族全員が現在の生活を気に入っているなら、定住先の有力候補です
現在の赴任先を選ぶ注意点
現在の通勤だけを基準に選ぶと、次の転勤後に不便を感じる可能性があります。



確認したいのは次の点です
- 夫婦ともに長く住みたい地域か
- 転勤後も家族は住み続けたいか
- 実家へ帰省しやすいか
- 親の介護に対応できるか
- 老後も暮らしやすいか
- 勤務先が変わっても交通の便がよいか
「現在の勤務地に近いから」だけでなく、
「勤務先が変わっても住みたいか」を考えましょう!
▼関連記事
転勤族が家を買う4つのタイミング|入学・転勤・年齢から考える判断基準>>
3.過去に住んで気に入った地域に家を買う
転勤族は、複数の地域で暮らした経験があります。
一般的には知られていない地域でも、実際に暮らしたからこそわかる魅力がありますよね。



そのため、過去に住んだ地域へ戻り家を買う方法もあります
過去に住んだ地域を選ぶメリット
- 土地勘がある
- 暮らしを具体的に想像できる
- 夫婦で住みやすさを共有しやすい
- 地域の気候や交通事情を知っている
- 友人や知人が残っている場合がある
転勤族ならではの経験を、定住先選びに生かせる選択です。
過去に住んだ地域を選ぶ注意点
以前住んでいた頃と、現在の環境が同じとは限りません。



時間が経っている場合は、次の点を再確認しましょう
- 学校や病院の状況
- 商業施設の開店・閉店
- 公共交通機関
- 人口や地域の雰囲気
- 災害リスク
- 住宅価格
- 当時の知人との関係
旅行で訪れたときの印象と、毎日の暮らしやすさも異なります。
4.住んだことのない新しい地域に家を買う
- 夫婦の実家が離れている
- 現在の赴任先へ定住したくない



こんな場合は、新しい地域を選ぶ方法もあります
両実家の中間地点や、交通の便がよい都市などが候補になります。
新しい地域を選ぶメリット
- 夫婦が公平に候補を選びやすい
- 両実家へのアクセスを調整できる
- 希望する予算や暮らしに合わせられる
- 過去の人間関係にとらわれにくい
- 老後を見据えて地域を選べる
夫婦の地元が離れていて意見がまとまらないときは、どちらか一方に寄せない選択肢になります。
新しい地域を選ぶ注意点
住んだ経験がないため、ネット上の情報だけではわからない点があります。



購入前に次の項目を確認しましょう!
- 朝夕の交通量や騒音
- 夜間の雰囲気
- スーパーや病院までの移動
- 坂道や道路の幅
- 学校までの通学路
- 災害リスク
- 地域コミュニティ
- 実家や主要交通機関へのアクセス
可能であれば、購入前に短期滞在したり、周辺の賃貸住宅に住んだりする方法もあります。
転勤族50人が選んだ定住先は「実家の近く」が最多
当サイトでは、マイホームを購入した転勤族50人を対象に独自アンケートを実施しました。
調査では、妻側・夫側などを合わせると62%の方が実家の近くを定住先に選んでいました。


- 調査方法:インターネット調査
- 調査時期:2024年6月
- 調査対象:マイホーム購入経験のある転勤族
- 回答者数:50人



次のような回答がありました!





妻側の実家の近くなら何かあったときに頼りやすい



両実家の中間は安心して住めるのに相応しいと感じた



マイホームは自分たちが住んでこそ意味があると考え、赴任先の近くに決めた
このように、アンケートで実家近くが多かったとしてもすべての家庭にとって最適とは限りません。


詳しいアンケート結果は、次の記事で詳しく紹介しています◎
▼ 関連記事
転勤族はマイホームで後悔する?50人調査でわかったリアルな実態と対策>>
転勤族が定住先を決める5つの判断基準





候補地を比較するときは、次の5項目で判断してみましょう!
1.家族が長く暮らしたい場所か
最初に確認したいのは、家族がその地域で長く暮らしたいと思えるかです。
現在の通勤や子どもの学校だけでなく、家族の将来まで考えてみましょう。
- 家族全員が地域を気に入っているか
- 子どもの進学後も暮らしやすいか
- 親の介護が必要になったとき対応できるか
- 夫婦の働き方が変わっても生活できるか
- 老後も買い物や通院に困らないか
購入時には暮らしやすくても、家族の状況は少しずつ変わります。
保育園や小学校だけでなく、子どもが独立した後や車を運転しなくなった後まで想像してみましょう◎
2.単身赴任になっても生活しやすいか
購入後に単身赴任になった場合、残る家族だけでも無理なく生活できる環境が必要です。



確認したいのは次の点です
- 買い物や通院に困らないか
- 子どもの送迎を一人でも続けられるか
- 住宅や庭を一人で管理できるか
- 困ったときに頼れる人がいるか
- 単身赴任先から帰省しやすいか
実家の近くを候補にしている場合は「親にどの程度頼りたいか」も考えておきましょう。
日常的に子どもの送迎をお願いしたい場合と、緊急時だけ頼りたい場合では、必要な距離が異なります。
親の仕事や体力、本人の希望も確認しておくと安心です◎
3.主要な交通機関を利用しやすいか
転勤族は、単身赴任や出張・帰省で長距離移動が増える可能性があります。
確認したいのは、現在の勤務先までの時間だけではありません。
- 新幹線駅
- 空港
- 高速道路のインターチェンジ
- 複数の鉄道路線
- バス路線
自宅から交通機関までの移動時間に加え、乗り換え回数や運行本数も確認します。
4.無理のない予算で購入できるか
希望する地域であっても、住宅費が家計を圧迫するなら慎重な判断が必要です。
転勤族は、購入後に単身赴任の生活費が加わる可能性があります。
- 住宅価格
- 固定資産税
- 管理費や修繕費
- 駐車場代
- 単身赴任時の二重生活費
- 帰省交通費



これらまで含めて考えましょう
地域を狭く限定しすぎると、予算を超えた物件を選びやすくなります。


単身赴任で増える具体的な支出は、次の記事で詳しく紹介しています◎
▼ 関連記事
単身赴任の生活費はいくら?二重生活のお金を経験者10人に調査>>
5.将来も選ばれやすい場所か
購入後に売却や賃貸へ出す可能性があるなら、
自分たち以外の人にとっても暮らしやすいかを確認します。



たとえばこのような条件です
- 駅やバス停を利用しやすい
- スーパーや病院が近い
- 通学しやすい
- 複数の方面へ移動できる
- 周辺で住宅取引が行われている
駅近や人気学区だから、必ず高く売れるわけではありません。
将来の価格上昇を期待するより、現在の生活利便性と周辺需要を確認しましょう。
また、売却や住み替えの可能性まで考えるなら、
場所だけでなく住宅タイプも確認しておくと安心です。
▼ 関連記事
転勤族がマンションを買うなら新築・中古どっち?後悔しない選び方を解説>>
経験談|わが家は当時の赴任先に家を買った


わが家は、マイホームをどこに買うか約5年間悩みました。
実家の近くも候補でしたが、最終的に選んだのは当時の赴任先です。
赴任先を選んだ3つの理由



主な理由は次の3つです
- 今後しばらく転勤する可能性が低い部署へ配属された
- 家族が現在の生活環境を気に入っていた
- 両実家まで高速道路で約1時間だった
なるべく長く家族全員で暮らせる場所を優先した結果です。
良い物件との出会いも重なり、現在は家族の生活拠点をつくれたことに満足しています◎
高速で1時間は「気軽に頼れる距離」ではなかった
購入前は、実家まで高速道路で約1時間なら十分近いと考えていました。
しかし、実際に暮らすと少し手伝ってほしいときに気軽に来てもらえる距離ではありません。
高速料金もかかり、親の予定や体力も考える必要があるため、どうしても気を遣ってしまいます。
「実家に近い」という言葉だけではなく、
- 日常的に頼りたいのか
- 緊急時だけ頼れればよいのか
- 片道何分までなら負担が少ないか



これらまで具体的に考えるべきだったと感じています
一方で、すぐに親へ頼れないからこそ夫婦で協力することが当たり前になりました!
わが家には、今の距離が結果的に合っていたと思います◎
購入後に空港アクセスのよさを実感
購入当時、夫は出張がほとんどありませんでした。
ところが部署が変わり、飛行機を使う出張が大幅に増えました。



現在の家は空港へ移動しやすく出張時の負担を抑えられています
これは、購入前には重視していなかった点です。
転勤族の勤務地や仕事内容は、購入後も変わる可能性があります。
現在の通勤だけではなく、
- 新幹線の駅
- 空港
- 高速道路
- 複数の路線
これらへのアクセスも確認しておくと、勤務先や働き方の変化に対応しやすくなりますよ◎
候補地を比較表で1〜2か所に絞ろう


候補地が複数ある場合は、
夫婦の感覚だけで話し合うと意見がまとまりにくくなります。



次のような比較表を作ってみましょう!


各項目を5点満点で評価してみよう
※「候補地A・B・C」の部分に、実家近くや現在の赴任先など、ご家庭の候補地を入れてください。
| 比較項目 | 候補地 A | 候補地 B | 候補地 C |
|---|---|---|---|
| 家族の 希望 | 〇点 /5点中 | 〇点 /5点中 | 〇点 /5点中 |
| 実家への 頼りやすさ | |||
| 交通 アクセス | |||
| 教育 生活環境 | |||
| 老後の 暮らし やすさ | |||
| 購入予算 | |||
| 転勤後の 対応 |
夫婦で別々に採点してから見せ合うと、重視している条件の違いも見つけやすくなります◎



ただし、合計点だけで決めずに家族が譲れない条件を優先してくださいね
たとえば、
実家への距離は3点でも、子どもの転校を避けられることを最優先する
こんな決め方もあります◎


候補地を1〜2か所まで絞れたら、次はその地域で予算内にどんな住宅があるのかを比較してみましょう。



場所は決まってきたけれど、戸建て・マンション・新築・中古まで決めきれない
こんな段階なら、希望条件に合う住宅情報を集めながら比較すると具体的に考えやすくなります。


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転勤族が家を買う場所に関するよくある質問


- 夫と妻、どちらの実家近くを選ぶべき?
-
どちらの実家へ近いかだけでなく、実際に頼れるか、夫婦が納得しているかで考えましょう。
育児や介護・通勤・もう一方の実家への帰省も含めて比較します。
どちらか一方に決めにくい場合は、両実家の中間や双方へ移動しやすい地域も選択肢です◎
- 勤務先の近くに買わない方がいい?
-
勤務先の近くでも、家族がその地域を気に入り、転勤後も住み続けたいなら候補になります。
ただし、現在の通勤だけを理由に決めないことが大切です。
勤務先が変わった後も暮らしたい地域か考えてみましょう◎
- 実家から何分以内なら頼りやすい?
-
一律の正解はありません。
- 日常的に子どもの送迎を頼みたい
→ 短時間で往来できる距離が現実的 - 緊急時だけ頼りたい
→ 車や公共交通機関で1時間程度でも役立つ場合あり
わが家は実家まで高速道路で約1時間ですが、
実際に暮らしてみると「少し手伝ってほしい」ときに気軽に頼れる距離ではありませんでした。 - 日常的に子どもの送迎を頼みたい
- 住んだことのない場所に買っても大丈夫?
-
現地を十分に確認できるなら選択肢になります。
平日・休日や昼・夜など時間帯を変えて訪れ、
- 交通量
- 騒音
- 通学路
- 買い物環境
これらを確認しましょう!
可能であれば、購入前に周辺の賃貸住宅で暮らしてみる方法もあります◎
- 売りやすい場所を最優先すべき?
-
売却のしやすさだけで決める必要はありません。
転勤後も家族が住み続ける可能性があるため、
- 毎日の暮らしやすさ
- 将来の売却・賃貸のしやすさ
これらを両方見ることが大切です。
「高く売れそうか」だけでなく、生活利便性や周辺の住宅需要も確認しましょう◎
まとめ|家ではなく、家族が暮らし続けたい場所を選ぼう


転勤族が家を買う場所に、共通の正解はありません。



主な候補は次の4つです
- 実家の近く
- 現在の赴任先
- 過去に住んで気に入った地域
- 住んだことのない新しい地域
実家の近くは、育児や介護で頼りやすい安心感があります。
現在の赴任先なら、家族の生活環境を変えずに定住しやすいでしょう。
過去に住んだ地域は、転勤族として得た経験を生かせます。
新しい地域なら、両実家への距離や将来の暮らしを一から考えられます。



大切なのは、一般的な人気や多数派だけで決めないことです
- 誰が家に住み続けるのか
- 単身赴任になっても暮らしやすいか
- 実家へどの程度頼りたいか
- 家族が長く住みたいと思えるか
- 将来の変化にも対応できるか
これらを家族で話し合いましょう◎
最初から正解を1つに決める必要はありません。
まずは候補地を2〜3か所挙げ、同じ条件で比べることから始めてみてくださいね。


転勤族が家を買うタイミングや住宅タイプ、購入後の転勤までまとめて整理したい方は、
こちらの記事も参考にしてください◎













