
転勤族だけど、家っていつ買うべき?
こんな悩みを抱えている転勤族はとても多いです。



転勤の頻度やエリアがバラバラだと、どのタイミングで定住するか迷ってしまいますよね
そこでこの記事では、転勤族の家を買うタイミングについてよくある4つの購入パターンと後悔しない判断基準をわかりやすく解説します。
- 転勤族のマイホーム4つのタイミング
- 後悔しない判断基準3つのポイント
- 実際の体験談と後悔パターン
- チェックリストによる自己診断



実際に、転勤族として悩みぬいた筆者の体験談も交えながらお伝えします!
あなたにとって、最適なタイミングを見つけるお手伝いができれば嬉しいです^^


なぜ転勤族は家を買うタイミングが難しいのか?


転勤でライフプランが見通せない
転勤族にとって、マイホームの購入はまさにタイミングとの戦いです。
異動の辞令は突然で、数年ごとに引越しがあるため、将来の暮らしをイメージしにくいのが現実。



今買っても、すぐ転勤になったらどうするの…?
そんな不安を抱えて、購入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
単身赴任/社宅/引越し…生活の変化が多すぎ
転勤族のライフスタイルは、とにかく変化が多いものです。
- 子どもの転校
- 新しい地域での生活
- 見知らぬ土地での家探し・仕事探し
毎回の引越しで、物理的にも精神的にも負担がのしかかります。
また、夫婦どちらかが単身赴任をするとなると、家族の時間も制限されてしまいます。
決断を先延ばしにするとどうなる?



いずれ家は買いたいけど、今じゃないかも・・
こんな風に先延ばしにしていると、気づけば年齢も資金もタイミングも厳しくなってくるもの。
実際、住宅ローンには年齢制限があるため、ローンを組むなら早めに考える必要があります。
また、子どもの進学や教育環境を考えるとベストなタイミングは思ったよりも早く過ぎてしまうかもしれません。
転勤族が家を買うタイミング4選!転勤族の定番パターンとは?


転勤族が家を買うタイミングとしてよく挙げられるのは、以下の4つです。
- 子どもの進学にあわせて
- 夫(妻)の年齢から逆算して
- 住宅手当や社宅の期限にあわせて
- 定年後に一括購入



それぞれのメリットや注意点を詳しくみていきましょう
1. 子どもの進学にあわせて
最も多いのが、子どもの進学をきっかけにした定住です。
メリット
- 入園金や制服の買い直しなど、経済的な負担も減る
- 転校によるストレスを軽減できる
- 子どもにとって落ち着いた学習・生活環境を用意できる
中でも特に多いのが、小学校入学のタイミング。
このタイミングで定住すると、幼馴染ができたり、親も地域との関係を築きやすくなります。



実は、わが家もこのタイミングで購入を決めました!
注意点
- 単身赴任になると育児のかたよりができる
- 家族計画が変わると、部屋数が足りなくなるリスクも
- 子どもが小さいうちは、家を汚すことも多い(床や壁など)
子どもにとって負担の少ない時期については、こちらに詳しくまとめています。


2. 夫(妻)の年齢から逆算
住宅ローンを組むなら、完済年齢を考慮するのが鉄則。
35年ローンを組みたいなら、30代前半までが理想です。
40代以降の場合は、頭金を多く入れてローン期間を短くするなど資金計画が重要になります。
チェックポイント
- 住宅ローンの完済年齢は何歳までにしたい?
- 転勤が減る見込みはあるか?
- 収入や昇給の見通しはどうか?
3. 住宅手当・社宅の期限にあわせる
会社の福利厚生を最大限活用するパターンです。
たとえば「社宅に住めるのは〇歳まで」という決まりがある会社も多く、その期限を目安にマイホーム購入を検討する家庭も少なくありません。
メリット
- 社宅や住宅補助の恩恵を受けつつ、計画的に貯金ができる
- 会社都合で転居する間に、住みたいエリアをリサーチできる



私のまわりも、社宅の期限まで住む方が多かったですよ◎
注意点
- 買おうと思った時に、希望の土地や物件が見つからない可能性も
一方で、欲しいと思ったタイミングで理想の土地や物件に出会えるとも限りません。
私の知人は、土地探しに2年以上かけた方もいます。
土地選びは家づくりにおいて重要なため、慎重に決めたい部分です。
そのため、期限が迫る中で焦って契約するとのちのち後悔してしまうかも・・



リサーチは早めに動くのがポイントです!
4. 定年後に一括購入する
転勤が終わるまで社宅・賃貸で粘り、定年後にマイホームを一括購入という選択肢も根強い人気です。
メリット
- 単身赴任の心配がなく、家族との時間が増える
- 老後を意識したバリアフリー住宅など、希望に合わせた設計ができる
- 子育て終了後なので、夫婦のライフスタイルに特化した家づくりが可能
注意点
- 定年までの引越しはずっと続く
- 子どもはマイホームに住む時間がほとんどない
- 想定通りの貯蓄ができず、購入そのものが難しくなる可能性も


後悔しない判断基準!この3つをおさえよう


マイホームの購入は一生に一度の大きな買い物。
とくに転勤族の場合、今買って本当に大丈夫?と不安になる方も多いはず。
そこでここでは、転勤族でも後悔しないために押さえておきたい3つの判断基準をご紹介します。
家を買いたい「本当の理由」は何か?
まず大切なのは、なぜ家が欲しいのか?という自分たちの気持ちを整理することです。
たとえば、
- 子どもを転校させたくないから
- 家賃を払い続けるのがもったいないと感じる
- 夫婦どちらかが定住したいと思っているから
理由は人それぞれです。
でも、ここを曖昧にしたままそろそろ年齢的に…と流れで決めてしまうと、後でこんなはずじゃなかったと後悔することも。



わが家は、定住することで落ち着いた環境を作りたかったのが一番の理由でした
家族がどこで、どう暮らしたいか?
家を買う=定住する場所を決めることです。
つまり、家族全体の将来像をすり合わせておくことがとても重要。
以下のような点を、夫婦や家族でしっかり話し合っておくと良いですよ^^
- 子どもはどこで育てたい?
- どんな地域が生活しやすい?
- 単身赴任はアリ or ナシ?
- 実家の近くがいい?都市部?地方?



話し合いの中で、今は買わないという選択肢が見えてくることもあります◎
資金計画と住宅ローンの現実的な話
気持ちが盛り上がっても、資金計画が不十分だと後悔に直結します。
- 頭金はどれくらい用意できるか
- ローンは何歳までに完済したいか
- 転勤で売却・貸し出す可能性も視野に入れるべきか
- 貯蓄と教育費・老後資金のバランスは取れているか?
転勤族の場合、将来今の家に住めなくなる可能性もあります。



売却しやすい・貸しやすい物件を選ぶ視点も大切です!
体験談|わが家が家を買ったリアルなタイミングと理由


ここでは、転勤族のわが家がマイホームを購入したタイミングと、その背景についてお話しします。
社宅からマイホームへ
私たちはもともと、転勤に合わせて社宅での生活を続けていました。
社宅は、安く家賃も抑えられるし、家族一緒に住めるというメリットもあるため住めるうちは社宅で十分と思っていたんです。
ですが、転勤で新しい社宅に引っ越したことで、環境がガラッと変化しました。
- 家賃が2倍に
- 周辺環境が合わず、生活の質が低下
- 幼稚園探しが難航



こんな生活をあと数年続けるのか…と、夫婦で悩むようになりました
タイミングを5年早めた決め手
実は、もともとの予定ではあと5年は社宅に住みながら貯金してから買うつもりでした。
ですが、以下のような“偶然の重なり”で、想定より5年も早くマイホームを購入することになったのです。
- 夫が勤務年数の長い部署に配属になった
- 子どもの小学校入学・幼稚園入園と重なった
- 幼稚園の転園に苦労した経験があった
- 社宅の住み心地が悪く、限界を感じていた
- 知人のすすめでモデルルーム見学に行ったら気に入る物件に出会った



環境が整ったのと、このタイミングを逃したら後悔しそうという直感もあり購入を決断しました!
実際に住んでみて感じたこと
マイホームに引っ越してからは、子どもも落ち着いた様子で学校・園生活をスタート。
私自身も、引越しや転園のストレスから解放され、心の余裕が生まれました。
もちろん、
- 夫が単身赴任になるリスク
- 新築の家を傷つけてしまう不安
こういった気持ちもゼロではありません。



でも、今は買ってよかったと心から思えています!
「環境の安定が、家族の安心につながる」
これはマイホームを持って初めて実感したことかもしれません。
転勤族が家を買って後悔するパターンとその回避策


マイホームを持つと安心感がある一方で、転勤族ならではの「こんなはずじゃなかった…」という後悔も実際にあります。
ここでは、よくある3つの後悔パターンと、それを防ぐための具体的な対策をまとめました。
後悔①買った直後に転勤になった
やっと理想の家が買えた!と思った矢先に、転勤の辞令。
これは転勤族あるあるですが、買ってすぐに住めなくなるのは精神的・経済的にも大きな負担です。
回避策
- 購入前に転勤リスクの高い時期かどうか上司に相談してみる
- 万が一に備えて、貸しやすい・売りやすい立地の物件を選ぶ
- 家族だけでも残れるよう、単身赴任前提で計画をすすめる
後悔②家族がバラバラで生活が不安定に
家を買ったことで、夫が単身赴任となり、家族の時間が減ってしまうケースもあります。
とくに小さい子どもがいる家庭では、育児の負担がかたよるのも悩みのひとつ。
回避策
- 単身赴任が現実的に可能か、家族で意識のすり合わせをしておく
- サポート体制(祖父母の近居・ファミサポなど)を確認しておく
- 家を購入する前に、1〜2年以内の転勤予定の有無を把握しておく
後悔③部屋数や家の条件があわなくなった
当初の家族構成をもとに設計したのに、
- 子どもがもう1人増えた
- ワークスペースが必要になった
- 思った以上に収納が足りない
このように、ライフスタイルの変化に対応できなくなることもあります。
回避策
- 将来的なライフスタイルの変化を想定して、余白のある設計にする
- 書斎→子ども部屋、和室→寝室など柔軟に使える間取りを選ぶ
- 収納力やコンセント配置など、日常生活の使い勝手にも注目


家の購入は、今の暮らしだけでなくこれからの暮らしまで想定して選ぶことがとても大切です。



買う前に未来の家族像を描いてみることが、後悔しないための一番の近道かもしれません◎
タイミングに迷ったら?チェックリストで整理しよう



家を買いたい気持ちはあるけど、今じゃない気もする・・
そんなときは、自分にとって“今”が買い時なのか?をチェックリストで確認してみましょう!
以下の質問にYes / Noで答えてみてください◎
Yes/Noでわかる!あなたの買い時チェックリスト(全10問)
質問 | Yes / No |
---|---|
子どもが入園・入学を控えている | ◯ / ✕ |
住宅手当の期限が近づいている | ◯ / ✕ |
単身赴任より、家族一緒に住みたい気持ちが強い | ◯ / ✕ |
今の家賃がもったいないと感じる | ◯ / ✕ |
住宅ローンを60歳までに完済したい | ◯ / ✕ |
すでに貯金や頭金の目処が立っている | ◯ / ✕ |
気になるエリア・物件が具体的にある | ◯ / ✕ |
引越しの頻度が落ち着いてきた | ◯ / ✕ |
子どもの転校が精神的に心配 | ◯ / ✕ |
家族でマイホームについて話し合ったことがある | ◯ / ✕ |


結果の目安
- Yesが7個以上
→ 今がマイホームを検討するベストタイミングかもしれません! - Yesが4〜6個
→ もう一歩、準備や話し合いが必要。1年以内に具体的に動くと◎ - Yesが3個以下
→ 今すぐ買うより、もう少し様子を見る方が良さそう。 今後の生活計画を立ててみましょう!
購入タイミングに「正解」はありません。
大事なのは、家族の気持ちがそろっていて、将来の生活をイメージできるかどうかです!



少しでも迷いがあるなら、今は買わないという選択肢も立派な判断です
まとめ|家を買うか迷っているあなたへ


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では、
- よくある4つの購入タイミング
- 判断基準となる3つのポイント
- 実際の体験談と後悔パターン
- チェックリストによる自己診断
これらを通して、あなたにとってのベストなタイミングを考えるヒントをお届けしました。
転勤族にとってマイホームを買うタイミングは、本当に難しい問題ですよね。



正解がひとつではないからこそ、悩んで当然です!
もし、あなたがいつかは家を買いたいと思っているなら今のうちから少しずつ準備することがとても大切です。
- 家族で話し合ってみる
- 気になる物件やエリアをリストアップする
- 住宅ローンやライフプランを見直してみる



まずは、できることから一歩ずつ始めてみてくださいね


私自身、転勤族として何度も悩みました。
でも「家が欲しい」と思ったのは、家族の暮らしをもっと安定させたいと思ったからです。
家を買うというのは、どこに住むかだけでなく、どう暮らしたいかを決めるということ。
ぜひ、家族でじっくり話し合い、みんなが納得できるタイミングを見つけてくださいね^^

