
転勤族なら定年まで賃貸に住むべき?
数年おきに引越しのある転勤族は、どのタイミングで定住するべきか悩みますよね。
家族が一緒に暮らすことを最優先とするなら、定年まで賃貸生活が望ましいのかもしれません。



でも、子どもの転校や金銭面を考えるとどちらを選ぶべきかは難しい問題ですよね
そこでこの記事では、転勤族は定年まで賃貸に住むべきなのか、その実態についてまとめてみました!
- 転勤族が定年まで賃貸に住むメリット・デメリット
- 定年後に持ち家なら知っておくべきこと
- 定年まで賃貸生活に向いているタイプ
定年後にマイホームを検討している転勤族の方は、ぜひ最後までご覧ください^^


転勤族は定年まで賃貸に住むべき?


定年まで賃貸に住むとメリットは多い
実は、転勤族が定年まで賃貸に住むメリットは結構あります。
- 家族のとの時間が増える
- 経済的な負担が少ない
- 定年後の選択肢が広がる


家族との時間が増える
転勤族の場合、数年おきの異動は避けられません。
そのため、マイホームを購入して定住すると遠方に転勤になった際に単身赴任になる可能性は高いです。
定年まで賃貸生活であれば気軽に引越しができるので、夫の転勤のたびに帯同することも可能です◎
単身赴任を避けられるということは、
- 家族の時間がたくさん持てる
- 二重生活による家計の負担がない
- 夫の健康面など不安要素が減る
こういったメリットがあります^^
ちなみに賃貸生活でも子どもの進学にあわせて一時的に単身赴任をするケースはあるようです。



夫は転勤族家庭でしたが、高校生の頃は転校が難しく義父は単身赴任でした
それでも、トータルで考えると家族一緒に過ごす時間が多かったようですよ^^
経済的な負担が少ない
転勤族の場合、社宅や家賃補助がもらえることが一般的です。
そのため、手当が手厚い会社だと最大限住居費を抑えられるので、経済的にも余裕ができる点が魅力◎



賃貸や社宅ならメンテナンス費用もかかりません
定年後の選択肢が広がる
定年後にマイホームを持てば、そのとき最適な環境を選ぶことができます。
例えば、家づくりでは子育てに配慮することなく老後を意識した家づくりが可能です。
- 部屋数は最低限
- 利便性の良いマンション
- 広さもコンパクト
- バリアフリー など
子育て真っ只中での家づくりは、部屋の広さや子育てのしやすさを優先してしまいがちです。
歳を重ねると住みやすさも変わるため、定年後のマイホームは無駄のない家づくりが可能ですよ◎


また、定住先も老後にベストな選択が可能です。



現役のうちに定住先を決めるのは結構難しいですよね
今は赴任先の近くで住みやすくても、将来の転勤先によってはわからないし、一生住む場所を決めるのは転勤族にとって悩ましい問題です。
それが、定年後なら自分の都合で定住先を決めることができます◎
地元に帰ることもできますし、老後をゆっくり過ごせる場所を自由に決められますよ^^
定年まで賃貸だと住環境は安定しにくい
転勤族が定年まで賃貸に住むとメリットは多いですが、デメリットもあります。
それは、住環境が安定しにくいことです。
- 定年まで引越しが続く
- 子どもは引越しのたびに転校が必要
- 物件によって住み心地が良いと限らない


定年まで引越しが続く
賃貸だと気軽に引越しできるのが魅力ですが、逆に言えば環境が変わりやすいということです。
そのため、引越しのたびに新しい環境に対応しなければなりません。
引越しも、特に子どもがいると転校の手続きも重なって大変ですよね。
わが家も子ども2人を連れて3回引越しましたが、本当に大変で・・
- 転園の手続きと役所の手続き
- 幼稚園選び
- 引越しの荷詰め など
こんなときに限って、夫は異動前の怒涛の飲み会でまったく頼れず!
異動発表から引越しまで1週間しかなかったときは、本当にげっそりでした・・



実は、引越しから解放されたいと思ったのがマイホームの1つのきっかけ・・
逆に、いろんな場所に住みたい方や環境を変えたい場合は、賃貸生活は最適かもしれません^^
子どもの転校問題
賃貸生活で家族の時間が増えるかわりに、転校問題は心配の種になりそうです。
わが家の子どもを見ていて感じるのは、どうらや3年生頃から特定のお友達とのかかわりが増えてくるんですよね。
まわりの話を聞いても、その頃から転校を嫌がるようになってくるようです。
また中学生からは高校受験にむけての環境づくりも大変になってきます。
ただ、子どもによってはお友達と離れるよりパパと離れることを嫌がる子もいるよう・・
実は、小3のわが家の娘はそのパターン。
わが家はもうマイホームに住んでいるので、もし夫が遠方に転勤になったら単身赴任する予定でいます。
でも、そういえば娘の気持ちを聞いてなかったな・・と思った私は聞いてみました!



パパが遠くでお仕事することになったらどうする?
と。すると・・



○○ちゃんと連絡先交換して、いつでも連絡とれるようにする!
だそうで。(○○ちゃんは親友)
ん!?転校するつもり・・?とちょっと驚きました。
「パパと一緒に引越す?お友達と離れるけどいいの?」と聞くと即答で「うん!」
「パパと離れて暮らすなんて無理!」だそうです。



そんな風に言ってくれるのもいつまでなんでしょうね・・
あと数年後に聞いたら違う答えかも?笑
ということで、わが家はそのうち転勤に帯同することになるかもしれませんが、子どもの気持ちはマイホームを買う前に聞いておくべきだったなと思います!
- 転校して友達と離れる方が嫌か
- 家族が離れて暮らす方が嫌か
お子さんの性格や年齢によっても違うでしょうが、ぜひ一度聞いてみて下さいね^^


子どもにとって負担の少ない転校時期についても調べてみましたので、よければ参考にどうぞ^^


賃貸物件の住み心地
また、賃貸物件や社宅は物件によってさまざまで、住み心地が良いとは限りません。
マイホームと同じほどの住宅性能を求めるのは難しいことがほとんど。
わが家も7年間社宅に住みましたが、住み心地は正直微妙でした!笑
- すきま風で寒すぎ
- 古くて水回りが汚い
- 湿気がこもりがち
- エレベーターがない



この生活が我慢できたのはとにかく家賃が安かったから!
定年後にマイホームなら資金計画が大事!


定年まで賃貸に住むとして、定年後の家はどうするかも悩みますよね。
もし、定年後にマイホームを考えているなら、知っておいてほしいことがあります。
それは、住宅ローンが組みにくいということです。
定年後は住宅ローンが組みにくい
定年後に家を買う場合、年齢や健康状態によって住宅ローンが組みにくい場合があります。
ほとんどの金融機関では、住宅ローンの借入時の年齢を70歳未満としており、定年後も住宅ローンの利用は可能です。
ただ、完済時の年齢を80歳未満とすることが多いため、若い世代に比べて返済期間が短く、住宅ローンの審査が難しくなるよう・・
住宅ローンを利用する場合、多くの金融機関で団体信用生命保険(通称:団信)※の利用が必須となっています。
住宅ローン利用者が返済中に死亡・高度障がいなどの状態になった場合に、保険金によって住宅ローンの残高が免除される仕組み。



亡くなった場合は住宅ローンがゼロになるということ!
生命保険なので,、加入するためには審査に通る必要があります。
ただ、60代だと若い世代よりも健康リスクが高く審査で不利になってしまうケースもあるようです。
そのため、もし住宅ローンを借りられなかった場合は一括で購入するしかありません。
人生は何が起こるかわからないものです。
- 思うように貯蓄できなかった
- 思わぬ病気が見つかった
こんなことも、ないとは限りませんよね。
もし、定年後に家を買うか決められないあなたは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね^^




定年後にマイホームを買った義両親
夫は転勤族家庭で育ち、義両親は定年後にマイホームを購入しています。
- 駅近のコンパクトなマンション
- 手頃な価格で一括購入
- 購入後に人気エリアとなり資産性もあり
まさに、老後に住みやすい家を手に入れた!と言う感じです。
計画的な貯蓄をしていた
夫の両親は倹約家。
帰省した際にいつも思うのが、お金のかけ方にメリハリがあるのです。
基本的な生活には一切お金をかけていないように見えて、旅行は年に数回・コンサートや習い事もアクティブに参加している様子。



何でもついお金かけちゃう私とは大違い!
また、老後のお金を意識する年齢のためかマイホームの予算を上げすぎず現実的な金額に設定していたのではと思います。
これに加えて会社からの住宅手当も手厚かったようで、住居費が格安に抑えられたのも一括購入できた勝因でしょう◎
これに対し夫の会社は、40歳以降社宅には住めない上に住宅手当がゼロ。



社宅を出たら貯蓄できる・・?
悩んだ結果、住居費と教育費で計画的な貯蓄は難しいと判断。マイホームに踏みきりました!
改めて考えても、義両親は定年後に家を買う成功パターンなのではと思います◎
転校を嫌がらなかった
また、夫はあまり転校に嫌な思い出がないそうなんです。
もともと誰とでも仲良くなれるタイプらしく、人間関係もあまり悩まなかったそう。



人見知りな私にとって羨ましい性格!
子どもが転校でつらそうな様子を見るのは、心が痛みますよね。
もちろん、夫にも少なからず負担があったはず。
でも、夫の適応する様子から引越しに対して家族で前向きになれていたのかもしれません^^


ただ、定年後のマイホームは子どもにとっては思い出のない場所。



育った家ではないので当然かもしれませんね
そのため実家という感覚はないそうです。
実家があるからといって地元とも言えないし、幼馴染がいないのは少し寂しいよう。
転勤族の家問題は、どんな選択をしても悩みは尽きないのかもしれませんね。


定年まで賃貸生活に向いているタイプ


圧倒的メリットを感じるなら賃貸がオススメ
- 住宅手当が定年まで手厚い
- 譲り受ける予定の土地がある
- 家にこだわりがない
- いろいろな場所に住みたい
住宅手当が定年まで手厚いなら、賃貸生活で資金を貯める方がメリットを感じやすいです。
また、将来的に譲り受ける土地がある場合も、その土地に定住するまでは賃貸生活が無難でしょう。
あなたが本当にマイホームが必要な時期は?
家を買う年齢によって、マイホームに住む期間は圧倒的に変わります。
実は、人間の健康寿命(※)の平均は70代なのを知っていましたか?
健康上の問題で、日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと。
男性72.68歳・女性75.38歳 ※2019年



家を買っても亡くなるまで住み続けられるとは限らないんです
元気にマイホーム生活を過ごせる期間は、案外短いのかもしれませんね。
私は実際にマイホームに住んで実感しているのですが・・
住環境によって生活の質は本当に変わります。
とても古い物件に住んでいたので
- 住宅設備の不満(寒さや壁の薄さなど)
- 家を自由に選べなくて不便
こんな気持ちがどこかにずっとあって。
マイホームを決断したことで、家の快適さは圧倒的に上がりましたよ◎



これは、私の価値観がマイホーム生活に合っていたのも大きいです
マイホームが本当に必要な時期は、本当に人それぞれだと思います。
損得で考えると、転勤族は定年まで賃貸に住むことが賢い選択なのかもしれません。
でも、



定年後じゃ遅すぎる・・マイホームで落ち着いて子育てしたい
こんな風に思うあなたは、定年後まで賃貸だと後悔するのかも。
個人的にはマイホームに住みたいと思ったタイミングがあなたにとって本当に必要な時期なのでは?と思っています。
あなたにとっての最善を慎重に考えよう


ここまで読んでくださりありがとうございます^^
この記事では、転勤族は定年まで賃貸に住むべきなのかについてお伝えしました。
- 転勤族が定年まで賃貸に住むとメリットは多い
- 賃貸生活は転勤に対応しやすいが、住環境は安定しにくい
- 定年後にマイホームを買うなら計画的な貯蓄が大事
転勤族が定年まで賃貸に住む場合、やはり家族の時間が増えることが最大のメリットです。
そのかわり、定年後にマイホームを買うなら一括購入できるくらいの資金があると安心◎
転勤族といっても、引越しスパンや手当の手厚さなどは会社によって本当にさまざまです。
家族構成や価値観によっても、最適な家のあり方は変わるでしょう。
まずは、あなたの家庭の状況や会社の制度などを考慮し定年まで賃貸に住む暮らしをイメージしてみてください。
そのうえでメリット・デメリットを比較し、あなたにとって最善のタイミングをぜひ考えてみてくださいね^^

